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感情と五行(4) : 「肺」は憂いと悲しみで傷ついていく

「肺」の臓。

これは西洋医学でいう肺と似たように呼吸に関係しているのですけれど、それだけではありません。

心では「憂い」「悲しみ」を司るのが「肺」とされています。「憂い」「悲しみ」が過ぎると、息苦しさや嗚咽にも繋がります。ひどい時には過呼吸症候群にもなりかねません。悲しい時にため息が出るのも、肺との関係を表しています。

 喘息過呼吸になりやすい人は、物事を悲観的に考える傾向にあると言われています。

また、うつ病などは、悲しみがこころを大きく支配してしまって他の情動が入り込む余地が無くなってしまった状態です。

ですから、肺経に異常を起こしやすい人は無気力無感動、無表情になっていく傾向があります。うつ病は肺の病証ではありますが、治療では喜びの司どりである心の経絡を補うことで肺の悲しみを抑えて行き、だんだんと笑顔が戻ってきます。

呼吸器の問題でも「肺」は関わりがあります。鼻から喉、気管支から肺に関するすべての症状は肺の経絡の変動により引き起こされます。

風邪を引くと、鼻が詰まったり出すぎたり、喉がやられてくしゃみが出ますが、こういう症状は肺の経絡を治療すれば治まります。

肺の病証で非常に面白いのは、肛門と密接な関係があることです。

痔や脱肛は、肺経の治療でかなり高い確率で解消してゆきます。

また、排尿障害もなぜか肺のいたずらです。

 夜尿、排尿困難、過活動膀胱(いわゆる尿漏れ、失禁)も肺経の治療でよくなっていきます.

 踵の痛みも肺と関係しています。

 

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