肝は(怒り) 心は(喜び)
肝は(怒り)
心は(喜び)
脾は(思い)
肺は(悲しみ・憂い)
腎は(恐れ・驚き)
心は(喜び)
脾は(思い)
肺は(悲しみ・憂い)
腎は(恐れ・驚き)
を司ると言われております。
感情の過度の起伏は内臓に悪影響を及ぼし病を発症せしめ、反対に内臓の異常は感情の不安定を引き起こすという意味です。
前回は肝の作用でしたが、今回は心についてお話します。
心と喜び
『喜/心』
心臓は喜びと深く関係しています。
悲しみが強すぎて喜びが不足すると落ち込んで身体や心に異常をきたしそうなのは何となく予測が付きます。
現代人にはこちらの方が問題になっていますが、喜びが不足した状態が続くと悲しみがこころに大きく拡がって、うつ病や精神疾患を引き起こします。
一方、喜ぶ分にはなんの問題もなさそうですが、過ぎるとやはり心臓にいたずらします。言動が無神経、無作法になったり、衝動的な言動が増え周りとトラブルを起こしがちになります。また注意力が散漫になり、魔がさしたとしか思えないようなケガや事故に巻き込まれたりもします。いわゆる調子に乗ってしまった状態ですね。お酒を飲んでハイになったり、向精神薬やタミフル服用時におかしくなるのもこの状態じゃないかと思われます。以前、タミフル服用後に異常行動を起こした患者さんの心の経絡を抑える治療をして落ち着かせた経験があります。
このように喜びが過ぎたり、不足したりすると心の影響を受けやすい身体の臓器や機能、行動にまで異常をきたすことがあるのです。
心の働き
心臓―不整脈、心房細動、徐脈、心筋梗塞など心疾患全般
目、耳、鼻、味覚などの感覚異常―見え方、聞こえ方、嗅覚異常、耳鳴、音声認識力、吃音、構語障害、言語障害
精神疾患、うつ病、意識障害、朦朧感、幻覚、幻聴、幻視
舌ー舌炎、舌ガン、味覚障害、呂律
などが、心の働きや喜びという感情と大きく関わっている病症です。